上田ゆき乃さん、神戸大学工学部建築学科、合格!!!
彼女は中高一貫校の岡山操山中学、高校に通っていました。
英語を習っていたので、私とは顔見知り程度でした。
彼女がバレエを一生懸命していて、
いろんなコンクールや発表会に出ていたことは知っていました。
去年の夏。いきなり志望理由書と小論文を見て欲しいとの連絡がありました。
建築学科に行きたいとのこと。
神戸大学の建築学科の「志特別選抜」に挑戦したい、というのです。
「志特別選抜」は神戸大学のオリジナル入試で、「人類が築いてきた学問を継承するとともに,不断の努力を傾注して新しい知を創 造し,人類社会の発展に貢献しよう」という方針が挙げられています。第一次選抜は書類審査(調査書、志望理由書)、模擬授業・レポート、理系の総合問題とかなりタフです。
志望理由書を仕上げるために、建築科にどうしていきたいの?と尋ねると、ご家族でシドニーに行き、オペラハウスの舞台の裏側を見学し、その楽屋、演者のための無駄のない動線にまず驚いたとのこと。
そして周囲がオペラハウスでのいろいろな舞台を見た後の、余韻に浸ることができるような場所であったこと。
その二つを挙げ、私もいつかはそういう建築物を作りたい、と語りました。
素晴らしい夢を持っているな、と感心しました。
10月26日。第一次選考にパスしたとの連絡がありました。
最終選考は小論文と面接、口頭試問です。
定員は2名という狭き門。
しかも試験日は11月6日。10日しかありません。
選抜内容には「空間建築に関する課題を提示し」とありましたが、
わたしは建築に関しては知識がありません。
過去問題を解いたり、専門の友人にアドバイスをもらったりと、
一生懸命に取り組みました。
そして12月3日。
合格との知らせがありました。
どうして合格できたと思う?と聞いたところ、
わたしとの勉強で視点が広がった、自分一人ではわからなかった新しい視点ができた、
これらは学校では学べなかったことだそうです。
更に、入試だけではなく、来何がしたいのか、形がつかめた、
合格、不合格は関係なく、自分の考え方や受け取り方に幅ができた、
ということでした。
これは一番ありがたい言葉です。
きっと大学でも頑張って、
素晴らしい建築家になってほしいです。
おめでとう!!!
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