2021年6月に開塾して、ちょうど2年。
本当にあっという間の2年でした。
今年は入塾する生徒さんがなかなかいらっしゃらず、のんびりしていましたが、一学期の中間テストが終わってから、慌しくなってきました。
ありがたいことです。
私は古典和歌を専門としてやってきましたが、現在では源氏物語を月に3回大人に教えたり、生徒達にも国語全般を教えていますが、和歌を特に教えることはありません。今年から少しずつ和歌や源氏の話をしてみようかと考えています。
生徒たちは今、国語離れ、古典離れが酷くなりました。
古典で出てくる植物や鳥など、知らないものの方が多いです。
流石に紫陽花は知っていると思いますが、写真のヤマアジサイ、日本古来からの紫陽花を知っている子はほとんどいませんでした。
私はヤマアジサイが好きなので、教室に飾っています。
この紫陽花は普通のと違うね、と気づく生徒もいますが、
ほとんどの生徒は興味もありません。もちろん、私はヤマアジサイの説明をしますが。
紫陽花は万葉の頃から詠まれていました。新古今時代の藤原定家が、
あじさえの下葉に集く蛍をばよひらの数のそふかとぞ見る
拾遺愚草・222
とよんでいます。夏の宵のまだ明るさが残っている時に、少し仄暗い紫陽花の下の方に、螢が集まっている。それがよひらの紫陽花の花弁に沿っているかのように見える、というのです。よひらとは紫陽花の花びらが4片なので紫陽花のことを指します。宵をよひらとよむので掛詞となっています。
少し難しいですが、時々はイメージの世界を頭の中で膨らませてほしいと願っています。
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